先輩がオナ禁と出会った時

先輩がオナ禁と出会った時

ほんの少し人生をよくしよう

日常に潜むオナニーを注意された話

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こんにちはEくんです!

 

今日はですね…昔Eくんが先生から言われた言葉でハッ!とさせられた事について語って行きたいと思います。

 

あれは、今から約8年前の事です。

その当時学生で、人前で発表したりする事もあったのです。

 

ある日、あまり話したことの無かった先生に「Eくん、私の部屋まで来るように」と呼ばれ何を言われるのかなと思いながらも軽い気持ちで部屋を訪れました。

 

室内のソファーに座り、先生が色々な話や好きなことについて語っていたので「なぁんだ、お話したかったのかな?」と、自分もラフに語ってたのですが…

 

急に先生が真面目な顔をして「お前の発表聞いたが、あれはなんだ?」と。直球の質問を投げかけてきました。

 

一瞬で空気がピリついたようです。

 

何のことかわからず「自分なりのベストを尽くしたと思うんです‥駄目でしたか?」と返答すると、豪速球で答えが帰ってきました。

 

「お前はな、人前でオナニーをしておったんだわ。」

 

?!?!?!

 

え、オナニー?!してないよ!!

 

何いってんだこの先生は!!!!

 

わけも分からず「ど、どういう意味ですか?」と聞いてみました。すると‥

 

「お前、発表してる時凄く気持ちよかっただろ。自身の中では自分を表現できただろう。だけどな?気持ちよかったのは多分お前だけだ。」

 

?!

 

「他の聞いている人は、お前がいくら気持ちよくなっても気持ちよくはならんのだ。それがどういう事かわかるか?」

 

-分かりません…。

 

「1言で言えば、自己満足。所謂、独りよがりってやつだ。」

 

-えぇ‥。

 

「あの時、自分を中心として考え、周りに配慮していなかっただろう。周りが全てを知っている前提で、自分の世界に浸りすぎていた。それは聞いている身からすると気持ちよくはない。」

 

-は‥はい‥。

 

「つまりは、オナニーと一緒だ。自分が気持ちよければそれでいいのか?周りからすると、それはオナニーしてる人を傍から見ているようなきまずさ、恥ずかしさがある。何よりつまらん。楽しくない。」

 

-そうだったんですね…。

 

「オナニーはな、自慰と言う意味だけではない。」

 

その様な話をされました。凄く落ち込みました。確かに、発表時は凄く気持ちよかった。でも、周りが納得していたかというとそうではない。勿論その人以外の先生にも「あの発表は何だ!!」と廊下で怒鳴られ、訳も分からず自分はトイレで大号泣しました。

 

それを見かねた先生が、部屋に呼んで答えを教えてくれたのです。

 

考えました。

 

とっても、考えました。

 

「オナニーはただの自慰という意味だけではない。性的感情はないにしても精神的エクスタシーを感じる時は、周りに配慮しなければならない。」

 

このように、自分は先生からの言葉をとらえました。勿論違うかもしれません。

 

だけれど、置き換えて考えてみるとそう思いました。

 

例えば、ドラ○もんのジャイ○ンのリサイタル。

歌っているジャイ○ンは「エクスタシー」を感じている、周りへの配慮を忘れ無我夢中に自己愛に浸り、恍惚の表情を浮かべながら気持ちが最高潮に達し、絶頂している。

 

エクスタシーを感じている時に、心の目を開き周りを1度冷静になって見渡してみた時、きっと以前見えていた世界とは違う物がみえてくるはず。

 

耳を閉じる人々たち。顔面蒼白の人達。

 

それは喜んでいるかな?

 

…。

 

なかなか気がつくのは難しいです。自分の中では「それが良いものだ」と信じ切っているので余計に。

 

だからこそ、その先生の言葉を聞いてから一旦冷静になり、三者の目線で物事を捉えるように努力し始めました。

 

例えば、人前で話をする時も。

・こうした方がきっと相手が理解できるかもしれない

・相手が笑えるような小話を入れよう

・眠たそうにしているから、ちょっとたとえ話で気分転換できるか試してみよう

などなど

 

変な話「オナニーだ」と言われてから、それをオナニーではなくならせようと努力するようになって、相手の事を考えるようになれました。

 

そして、もう1つ「融通」がきくようになりました。その融通のおかげで、アドリブも少しずつできるようになりました。

 

今まで、自分の気持ちよさを求めるあまり「最初から最後まで全て気持ち良い自分の計算の上で」と考えていたのですが、オナニーではなく相手を巻き込むスタイルに変えてから「相手の反応」がとても見えるようになりました。

 

なので、こうしたら相手が気持ちよくなるかも!なんて話しながら考える余裕さえ生まれてきました。勿論それも外れる事はありますが、それも勉強だなと。毎回同じ人相手の場合は相手の好みとか知って取り入れると結構反応が良かったりして、それも面白いです。

 

今まで、そんな事をしなかった自分にとっては全てがはじめてのことなので、勿論噛みますし、つまずきますし、うまくできない事もあるけれど、オナニー発表をしていた時に比べてとても楽しいです。

 

そして、不思議と失敗は多いけれど、周りからの反応もよくなりました。

 

日常に潜むオナニーって沢山あるなって改めて感じました。

 

自分に酔い、エクスタシーに浸る事も時には必要ですが、対人となった時には色々な切り口を持って、楽しんでもらう配慮も時には必要だなって思いました。

 

あれからもう8年程立ちますが、今でも時々「ああ、今これはオナニーしちゃってるぞ!」なんて考えながら行動しています。

 

とても、考えさせられる出来事として強い思い出となりました。